一般的なたたみ方です。
衣裳の着付け・後片付け等に衣裳たとう紙を敷いた上で着物をたたんでいきます。 まず合紙を入れます。背縫に沿って後身頃に7寸5分巾の合紙を2枚程、裾まで敷きます。
袖に8寸5分巾の合紙を袖丈に合わせて入れます。下前の前身頃に5寸5分巾の合紙を敷きます。
模様の刺繍や箔が擦れるのを防ぐため、上前のおく身(立褄)に柄あて用雲竜紙をあてます。
身頃半分のところに、折り目がつくのを防ぐため、折り目の芯(きもの枕)を挟みます。 左後身頃に箔がある場合は擦れるのを防ぐため柄あて用雲竜紙をあてます。
文庫に包んで呉服函又はタンスに納めます。 この時四隅に防虫・防カビのため乾燥剤を置きます。
タンスに入れる場合は引出にタンス敷紙を敷き乾燥剤を入れ、文庫に包んだ着物をタンス中敷布でくるんで納めるのがベストです。
留袖・振袖・中振袖、子供のもの、丹前等のたたみ方です。特に紋付・裾模様の着物等の場合が多いです。
肩山を左に裾を右にすえ、紋や裾の模様には薄い和紙をあてます。
紋には紋紙をあて、身頃半分のところに折り目の芯を挟んで折り目がつくのを防ぎます。
身丈を二つ折りにします。折る時はものさしなどあてて布目を正しく折ります。背紋にも紋紙をあてます。さらにもう一折して大名だたみ用文庫に入れます。
大名だたみ用函に納めます。この場合も防虫・防カビのため四隅に乾燥剤を入れておきます。タンスに入れる場合は本だたみの場合と同じです。